外から飛んできたボールが窓に直撃した、台風の日に近所の家から瓦が飛ばされて窓に当たった、掃除中に荷物をガラス棚にぶつけてしまった、子どもが投げた玩具がリビングのガラス戸に衝突した・・・
ガラスが割れる理由は様々で、トラブルは予測不能で唐突に起きることがほとんどです。
普段遭遇する機会はほとんどありませんので、急にガラスが割れてしまった時には対処方法が分からず困惑される方が多いと思います。
ガラス修理の流れ
何らかの事情によって窓ガラスが割れてしまった際、多くはプロであるガラス屋へ修理や交換を依頼をするでしょう。
ですが、日常でガラス屋さんと関わる機会はほぼ皆無である方がほとんどです。
実際にガラス屋へ頼んだ時に、どのような手順で交換作業を行うのかが気になるところですね。
基本的な流れを見ていきましょう。
まずは費用の相談から
ガラス屋に修理依頼をすると、どのくらいの費用がかかるのか見積をします。
割れたガラスの大きさや種類、場所などによって費用が変わるため、実際に現場を見てから見積を出す業者が多いといえます。
何故かというと、窓の大きさは人の身長を超える大型サイズから勝手口やトイレなどで使われるような小窓サイズ、細長や横長など様々ですので、一般家庭でよく使われている透明ガラスや網入りガラスなどでも大きさによって値段が大幅に変わるためです。
また、もしガラスを固定しているゴムパッキン・ビート・グレージングチャンネルなどが劣化していて取り替える必要がありますし、サッシ枠や戸車が歪んでいた場合はそちらも同時に修繕しなければならない場合もあります。
実際に専門業者を呼び見積りを出してもらったら、工事の内容と金額をしっかり確認してから工事を依頼するかどうかを決めましょう。
工事の日程を決める
お互いに見積に納得をしたら、作業日の調整に入ります。
即日交換が可能な業者もありますが、ペアガラスなど特殊なガラスの場合には取り寄せに時間を要する場合もあるため、業者との相談が必要となるでしょう。
実際にガラスを修理してもらう
日時を決めて予約を取ったら、いよいよガラスの修理工事が始まります。
基本的な流れは、まず割れているガラスを全て取り外し、用意したガラスをサッシにはめ込んで固定し、窓枠に設置となります。
連絡した日にガラス修理が対応できる場合は、大きなガラスを必要なサイズだけ現場で切り出すため、比較的早く工事が終わります。
工事にかかる時間はどれくらい?
一般的な作業時間として、単層の窓ガラス1枚の交換なら30分~1時間程度を見ておくと良いと言えます。
特殊なガラスに交換する、高所作業のため足場が必要になる、作業場所が極端に狭い、作業場所までガラスを運搬する通路が狭いなどの条件では時間がかかることがあります。
時間は見積りの段階で説明してくれる業者さんがほとんどですが、念のためしっかり確認を取っておきましょう。
ガラス修理が完了したら
ガラスの修理や交換工事が終わったら、施工後の状態の確認をするためガラス屋さんに呼ばれます。
ガラスがきちんと修理されていることを確認してから、料金の支払いとなります。
支払いは現金を直接職人さんに手渡すか、金額が大きい場合にはクレジットカード払いやローンでの支払いも対応している業者がほとんどです。
割れたガラスの処分はどうなるの?
割れてしまったガラスの処分はガラス屋が行うのが一般的です。
処分を無料で行ってくれるところもありますが、極端に大きいガラスを処分する場合や種類によっては料金が発生する可能性もあります。
事前にどの程度の処分費用がかかるのかを確認しておく必要がありますが、こちらも見積りの段階で教えてもらえる場合がほとんどでしょう。
業者に頼まず自分でガラス修理はできるの?
結論から言うと、 ガラス修理は専門のガラス屋に依頼をするべきです。
近年のDIYブームなどに伴い、中には自分で割れたガラスを交換をしたい!という人もいるかもしれません。
ですが、慣れていない人が割れたガラスの処分をしようとすると、思わぬ怪我を引き起こす可能性が考えられます。
ガラスの破片というのは思っている以上に鋭く、簡単に皮膚を傷つけてしまうのです。
また、ガラスはゴムパッキンやコーキングなどによってサッシや枠に固定しますので、素人の工事では強度や安全性に問題が出るでしょう。